衣食住は私たち人間の生活の根幹です。その中でも「食の中村」を自負する本学園では、食事を教育活動の一環と考えることにより、“食育”の観点から子どもたちの生活習慣を見直します。
伝統的な和食の基本形「一汁三菜(ご飯・汁物・主菜・副菜・副々菜)給食」を実施しています。発育期の男子に必要な栄養をバランスよく摂取でき、丈夫な体を作ります。また、食べることの意味やマナー、団らんの大切さについて学びます。
1954(昭和29年)年、中村学園は中村ハル先生により創立されました。ハル先生は女性教育者の先駆者であるとともに、優れた家庭科の教員を志し料理の研究にも情熱を捧げた方でした。
「料理の研究を志す者は、先輩の人々が研究し遺された美点を謙虚に学びとり、さらにこれに満足しないで自分でもなおそのうえに風味の上から、あるいは、栄養の点から、さらに考案を重ねてより以上のものを創作していく心掛けが、肝要と思います。」食に、教育に、コツコツと努力を重ねたハル先生の想いは、今も本学園に息づき、「食の中村」として教育の根幹を支えています。
本校では、中村学園大学や中村学園事業部と連携し、栄養科学の見地から、
小・中学生の年代の食習慣についてアドバイスする”食育セミナー”なども開催しています。
栄養や味のバランスも献立作りには大事!
生徒たちが「もう一度食べたい給食メニュー」について話し合い、献立を決めます。
3年生はもちろん、後輩たちにも大人気の企画です。
3年間お世話になった感謝の気持ちを込めて、そして4月から新しく三陽の仲間になる新入生のために、みんなで丁寧に食堂の椅子とテーブルを磨き上げます。この行事を通じて生徒たちは、ものを大切にする心を後輩たちに引き継いでいくのです。